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不思議と伝わる! アナウンサーも実践する5段階に分ける話術とは?

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ビジネストークは理路整然と話すことが大切なのに、話しているうちについ脱線しちゃったり、言いたいことがわからなくなったりしがち。どうすれば、きちんと筋道を立てて話せるようになるの?

「仕事で人になにかを伝えるときは、“PREPA法(プレパ法)”を使ってみましょう。これは話の内容を5段階に分ける方法で、それぞれの頭文字を取ってこう呼ばれています」

と話すのは、現役アナウンサーであり、プレゼントレーナーでもある三橋泰介さん。5段階の内容は、次の通り。

第1段階 Point(結論)
第2段階 Reason(理由)
第3段階 Example(実例)
第4段階 Point(結論)
第5段階 After That(明るい未来)

まずは、最も伝えたい “結論”を最初に話して。次に、なぜそうなのか“理由”を述べて、それがより具体的に伝わるように“実例”を挙げてみる。その後に再び“結論”を言うと、伝えたいことがより強く相手の印象に残るように。最後に、その結論によってもたらされるであろう“明るい未来”で締めくくると、相手の感情に訴えることができるのだそう。

例えば、カフェの店員がお客様にハーブティをすすめるとき、この“PREPA法”を使って話すと…

「このハーブティがおすすめです(結論)。いちばん人気のドリンクで(理由)、『香りがやみつきになる』と毎日飲まれるお客さまもいらっしゃるんです(具体例)。ハーブがお好きなら、いかがですか?(結論) 体が温まって、冷え防止にもなりますよ(明るい未来)」

ポイントは、第4段階で再び結論を言うこと。第3段階に具体例を入れることで話の内容に説得力が出てくるけれど、話題の焦点がぼやけやすくなるので、そのあとに結論を言うことで話の軸がしっかり伝わるのだとか。

「第4段階までで伝えたいことはある程度伝わりますが、これだけだと単なる事実の羅列で終わってしまいます。そこで第5段階で、感情に訴えかけるように話すのです」(三橋泰介さん)

しゃべりのプロであるアナウンサーも、この方法で本番前に何度も練習しているのだそう。伝える力を身に付けることは、私たちがやりたい仕事を形にするうえで重要なこと。もっと自分らしく仕事を楽しむためにも、“PREPA法”で話すことを意識してみて!



アナウンサー、プレゼントレーナー、株式会社スピーチジャパン代表取締役。2000年に岩手朝日テレビに入社し、東北放送を経て、フリーアナウンサーに。2010年に株式会社スピーチジャパンを設立。アナウンサーとして培ったスピーチ技術や実践的なプレゼンテーション技術、対面コミュニケーションを武器にプレゼンテーショントレーナーとして活躍するほか、ビジネスパーソン向けのセミナーや研修も行っている。『話術!虎の穴現役アナウンサーが明かすトークのネタ帖』(源)など著書多数。


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