ムダ使いがいとも簡単に見える化される！　簡単現金管理術

財布を開けたら予想外に現金が少なくて、ヒヤッとした経験はない？　放送作家でPRコンサルタントの野呂エイシロウさんは、「財布の中身を把握していないのは、お金の管理ができていない証拠」と話す。

「今、財布にいくら入っているのか予想してみてください。その後財布を開けて1円単位まで正確に数えてみて。予想と実際との誤差が500円未満ならお金の管理ができているといえますが、3千円以上の誤差がある人はお金に対して鈍感で、貯金も苦手なはず。その場合は、今持っている現金がいくらなのかを意識するためにも、1日の終わりにその日使った現金について振り返ることがおすすめです」（同）

使った現金について振り返るには、朝、財布にいくら入っているのかを確認し、買いものをしたときはどんなに少額でも必ずレシートをもらうようにして。そして1日の終わりにレシートやメモを見直し、いくら使ったのか確認を。朝財布に入っていた金額から使った金額を引き、その額が財布の残高と一致していればOK。誤差があれば「レシートをもらい忘れた」など、原因を突き止めよう。

「レシートを毎日整理するというと、面倒に思う人もいるかもしれませんが、やってみると楽しいものです。これを1カ月も続ければ、自分が1日にどれくらいのお金を使っているのか、どのくらいムダ使いをしていてどのくらい節約できそうかが見えてくるのです」（同）

さらにお金の流れを把握しやすくするために野呂さんがすすめているのが、毎朝、財布に残っているお金をすべて銀行ATMで口座に戻し、入れ替えにその日使う分のお金を新たに引き出すこと。ポイントは、“毎朝一定額を引き出すこと”だそう。

「『1日5000円』など必要な額を設定し、その金額を毎朝引き出します。1日のうちにお金を下ろすのは、この1回だけ。こうすると余計にお金を下すことがなくなるうえ、財布の中身の上限を把握できているので、ムダ使いを避けられます。また、余った分を翌朝口座に戻せば、前日にいくら使ったのかを計算せずとも一目瞭然に。これを1週間も続ければ、ムダ使いが減るのを実感できると思います」（同）

お金の管理が苦手な人も、これなら取り組みやすそう。現金の流れをきちんと把握して、財布に入っている金額をいつでも正確に言えるようになろう！



放送作家、戦略的PRコンサルタント。テレビ番組の構成をしつつ、外資系・大手企業などのCM制作やPR活動にかかわる。著書に『終わらす技術』（フォレスト出版）、『[図解]すぐやる人になれる！「スッキリ」仕事術』（PHP研究所）など。

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