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19世紀の風景を堪能!渋谷・bunkamuraの「巨匠たちの英国水彩画展」

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「芸術の秋に、感性を磨こう」なんて言われているけれど、具体的にどうすればいいんだろう、なんて思っている人は意外と多いみたい。なんとなく美術品を鑑賞するだけでは、感性はなかなか磨かれないし…。それならば“ピクチャレスク”な見方で、日常の風景を眺めてみては。ピクチャレスクとは、18世紀のイギリスで提唱された風景の鑑賞方法のことで「絵画として描かれたときに、心地よく感じる風景」を指す。当時の画家たちが描いた眺望も、ピクチャレスクを意識していたようだから、その作品を鑑賞すれば、感性磨きのヒントを掴めるかも?

そこでオススメの展覧会が、10月20 日(土)から12月9日(日)まで渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される「巨匠たちの英国水彩画展」。この展覧会で鑑賞できるのは、水彩画のコレクションで世界的に有名なイギリス マンチェスター大学ウィットワース美術館が所蔵する作品。4500点にも及ぶ膨大な水彩画コレクションから、18世紀から19世紀のイギリスで活躍したサンドビー、カズンズ、ブレイクなど巨匠たちの作品が、約150点も来日する。水彩画は油彩画のようにキャンバスではなく紙に描かれているため、とっても保存が難しい美術作品。本展のように水彩画を長期間展示できることは、珍しいのだそう。

出展される作品のうち、当時のイギリスほかヨーロッパの様子を描いた風景画は、全体の8割を占めているので、その時代にタイムスリップしたかのような感覚を楽しめそう。なかでも注目の作家が、イギリスを代表する国民的画家J.M.W.ターナー。彼の作品「旧ウェルシュ橋、シュプロップシャー州シュルーズベリー」には、古い架橋とその橋のアーチ越しの背景に見える建設中の橋が対置されている。彼が生きた時代のイギリスは、産業革命が起こっていた頃。工業化が社会にもたらした時代の進歩をリアルに感じさせてくれるはず。

19世紀のイギリスで活躍した画家たちが、どんな景色を眺めていたのか、そしてどんなことを伝えようとしていたのか想像しながら、じっくりと鑑賞してみて。そうすれば、日常のささいな街並みもピクチャレスクな風景に感じてくるのかも!? 感性を磨くのにぴったりだし、とっても貴重な水彩画の展覧会だから、この機会をお見逃しなく!

会期/10/20(土)~12/9(日)開催期間中無休

開館時間/10:00~19:00

※毎週金・土曜は21:00まで

※入館は各閉館時間の30分前まで

入場料/一般1400円、大学・高校生1000円、中学・小学生700円

アクセス/JR山手線「渋谷駅」ハチ公口より徒歩7分



J.M.W.ターナー 《旧ウェルシュ橋、シュロップシャー州シュルーズベリー》

1794年

鉛筆、水彩・紙

マンチェスター大学ウィットワース美術館所蔵



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