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なに選ぶ?どう渡す?相手に喜ばれる手みやげの極意

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ホームパーティなどで友達や知り合いの家に招かれたとき、頭を悩ますのが手土産。手ぶらでお邪魔するというわけにはいかないけれど、いったいどんなものが喜ばれるもの?

和文化研究家の三浦康子さんは、「珍しさや驚きのあるものを選ぶことがポイント」と話す。

「おいしいことは大前提として、その季節限定のものや話題になっているけれど自分ではなかなか購入しないものだと、相手の印象に残る手土産になります。毎回デパートなどで悩むよりも、お気に入りの店を見つけておき、そこで季節のものを購入するのも賢い方法です」(同)

ただし、相手を困らせないように相手の負担にならない程度の値段にして、出席する人の人数や構成にあわせて選ぶことも忘れないで。特にホームパーティなら、メニュー構成を邪魔しないデザート、お酒やおつまみ、花などがベター。主催者が親しい友達なら、あらかじめリクエストを聞いてしまうのも手。

さらに手土産は、スマートに失礼のないように渡したいもの。渡すタイミングや渡し方はどうすればいい?

「手土産は部屋に入ってきちんと挨拶をしてから渡すもの。ただし生鮮食料品など、早く冷蔵庫に入れたほうがいいものは玄関で渡します。花束の場合も、『よろしければお部屋に飾ってください』とひと言添えて玄関で渡すほうがスマート。渡すときは、必ず紙袋からとり出して。紙袋は持ち運びの際のホコリ除けでもあるので、そのまま渡すのは失礼にあたります。紙袋は、手土産を取り出した直後にさっとたたむのが基本ですが、立って渡すときのように手土産を置く場所がなければ、渡した後にたたんでもかまいません」(同)

また、日本では手土産を渡すときに「つまらないものですが」と言う習慣があるけれど、この言葉には「自分なりに誠意をもって選んだ品ですが、すばらしいあなたの前ではつまらないものに思えます」という謙遜の意があるのだそう。最近はそこまでへりくだる必要はないという意見が多く、それに代わる言葉として「お口に合うかどうかわかりませんが」「お気に召すとうれしいのですが」「評判のお菓子と聞きましたので」などが定着しつつあるので、上手に使い分けてみて。

手土産は、人付き合いをスムーズにしてくれる潤滑油のようなもの。相手に喜ばれるものを、さりげなく渡せる大人女子をめざそう!



和文化研究家、ライフコーディネーター。古きよき日本のライフスタイルをテレビ、ラジオ、雑誌、ウェブなどを通して今に伝えている。著書に『粋なおとなの花鳥風月』(中経出版)、監修に『はじめよう!和のある暮らし』(PHP研究所)など。


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