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ますますチョコが好きになる! 「チョコレート展」へ行ってきた

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 普段何気なく食べているチョコレート。世界で最も愛されている食べ物の1つだが、製法や歴史を学ぶ機会はそれほど多くない。そんな知っているようで知らないチョコレートの世界をたっぷりと学べるイベント「チョコレート展」が、東京・上野の「国立科学博物館」で11月3日に始まる。その中身を一足早く体験してきた。

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 会場に足を踏み入れると、早速チョコレートでできたクジラと機関車がお出迎え。精巧な作りに思わず見入ってしまう。早くもチョコレートを食べたい欲求が高まってくるが、まだ先は長い、ここはグッとこらえて次へ進もう。ゾーン1はチョコレートの原料「カカオ」のコーナー。カカオの木の複製が中央でどーんと構え、大きさを実感できる。

 カカオの木は1年間に何千もの花をつけるが、実を結ぶのはほんのわずかという。チョコレートはそんな貴重な原料から作られているのだ。カカオの学名「テオブロマ」は「神様の食べ物」という意味。もしカカオがこの世に存在していなかったら、我々のおやつタイムはどうなっていたことか……“神様”と名付けたくなる気持ちは痛いほど分かるぞ。

 原点を知ったところでゾーン2へ。ここでは歴史を学ぶ。チョコレートの起源は、カカオの種子をすりつぶして作る飲み物。マヤなど中米の古代文明で王や貴族に好まれた。16世紀にはスペイン人によってヨーロッパへ。ここで砂糖を加えることを思いついた人が登場する。なんてグッジョブなんだ!(こんな感じで徐々にテンションを高めて展示を周ると楽しいです)

 飲み物としてのチョコレートはヨーロッパの特権階級に広がっていき“富の象徴”に。裕福な家庭では華麗な装飾を施した陶器や銀器に入れて味わっていたという。会場にはヨーロッパの食器がずらっと並び、とても華やかな雰囲気。ああこれにホットチョコレートを入れて飲んだら、さぞかしおいしいんだろうなあ……と、うっとりした気分になってくる。

 ところで「クンラート・バンホーテン」というオランダ人をご存知だろうか? 実はこの人、ココアパウダーとココアバターの産みの親。ココアバターは後に固形チョコレート開発の糸口となった。“バンホーテン”というブランド名を聞いたことはあっても、その由来を知らない人は多いだろう。ゾーン2ではほかにもチョコレートの歴史におけるキーパーソンたちが紹介されており、必見だ。

 ゾーン3はチョコレートと日本がテーマ。各メーカーの人気商品が集合し、懐かしいテレビCMやポスターとともに並ぶ。子どもも大人も楽しめる展示だ。ちなみに日本にチョコレートが伝わった正確な時期は分かっていないが、江戸時代後期の長崎の史料には「しょくらとを(=チョコレート)」に関する記述が残っているそう。拙者も“しょくらとを”が食べたくなってきたでござる……。

 終盤の見せ場は、チョコレートの製造工程を疑似体験できるゾーン4。「風選」「焙炒」といった各ステップを映像や音、匂い、風などの演出効果で伝える。さらに、さまざまなチョコレートが並んだ「チョコレート・プロムナード」(ゾーン5)を抜けて展示は終了。そろそろチョコレートを食べたい欲求も我慢の限界だが、ご安心を。この先のお土産コーナーでは、上野にちなんだパンダチョコなどさまざまな商品を購入できる。ついつい大量に買い込んでしまいそうなので、どうか皆さん冷静(?)に!

 開催期間は来年2月24日まで。開館時間は午前9時〜午後5時(金曜日は午後8時まで)。休館日は毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)と年末年始(12月28日〜1月1日)。ただし12月25日は開館している。入場料は一般・大学生が1400円、少・中・高校生が600円、「金曜限定ペア得ナイト券」が2000円。


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