生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は25日、「自動車選び」のトレンドに関する分析レポートを発表した。
「車離れ」が進んでいると言われている現在だが、自検協のデータによると、乗用車の総計台数は、実は年々増加傾向にあるという。特に今年は、「エコカー補助金」の延長により自動車販売台数は例年以上に大きく増加し、自動車業界は大いに盛り上がりを見せた。
レポートではまず、2012年に自動車を購入した20~60代男女1,000名を対象に実施した調査結果を紹介。現在の「自動車選び」の動向を分析している。
まず、「購入した車のボディタイプ」については、「軽自動車」(26.8%)、「コンパクトカー」(26.1%)に人気が集中。特に、若い女性から大きな支持を得ているという。
これについては、近年、燃費・性能・デザイン等にすぐれた軽自動車やコンパクトカーが多数登場していることが背景にあげられる。先日発表された「2013年次 RJC カー オブ ザ イヤー(国産車)」においては、選出された6車種のうち、実に5車種が「ワゴンR」や「ミラージュ」などの軽自動車・コンパクトカーであった。
「車の購入のタイミング」としては、「2月」(20.5%)、「3月」(30.9%)、「4月」(16.9%)という回答が多い結果に。2012年2月と言えば、「エコカー補助金」が新制度となって復活することが発表された月。補助金復活の発表後、すぐに購入を検討しはじめた人が多いと推測できる。一方で、「エコカー補助金」が9月に終了して以降に車を購入した人の割合は、「10月」が0.6%、「11月」が0.5%にとどまっている。
また、「購入した車を選ぶ際に重視した点」を聞いたところ、「燃費の良さ」をはじめ、「外観」(52.0%)、「車体の大きさ」(45.4%)、「運転のしやすさ」(43.7%)、「維持費」(37.4%)、「車内の広さ」(37.3%)、「本体価格の安さ」(36.8%)、「乗り心地」(28.0%)など、さまざまな回答があがった。さらに、これらのポイントの「バランス」も重要なようで、「車を選ぶ際、重視している項目がバランス良く満たされていることが決め手になりましたか?」という質問には、91.8%が「なった」と回答。現代の車選びにおいては、1つのポイントが突出している車よりも、気になる要素をバランス良く満たした車、言わば「優等生カー」が支持されていると言えそうだ。
さらにレポートでは、自動車評論家・まるも 亜希子氏への「自動車選び」の最新動向に関するインタビューも紹介している。
まるも氏によると、「エコカー補助金」が終了した後、まず販売台数の勢いが落ち着いたのは「エコカー減税」の対象外、もしくは減税率が低いモデルだという。逆に、がぜん注目を集めたのは、車両価格がリーズナブルでありながら燃費が良く、減税の恩恵も大きく、広さや使い勝手を備えたコンパクトカーや、室内空間が魅力の軽自動車だ。
『(これらの車は)補助金がなくても、「エコカー減税」だけで十分にお得感があり、超低燃費で購入後の維持費も抑えられ、毎日の買い物から週末のレジャーまで活躍する広さと便利さを持つ。それらをバランス良く備えたモデルは、単なるエコカーではなく「優等生カー」として、現代人の志向にもあった、新たな人気株となっていると言えます』とまるも氏。中でも、消費者のニーズをうまく捉えて人気を集めている「優等生カー」として、下記の3種類を紹介している。
■三菱ミラージュ
カラフルかつ愛嬌のあるデザインで、室内も広く快適な「ミラージュ」。補助金終了翌月も、多くの車種が売上を落とす中、コンパクトカー(全長:4m未満、エンジン:1~1.3L)販売台数ランキングで3位にランクインしている。国内メーカー初の取り組み「最長10年10万Km特別保証延長」の対象車で、愛着あるクルマに長く安心して乗れるのも嬉しい。燃料消費率はガソリンエンジン登録車トップの27.2km/L <G/Mグレード>(JC08モード)。
■日産ノート
コンパクトな見た目から想像するよりも、ずっと広々とした室内空間で、インテリアやシートの質感にもこだわっている「ノート」。1.2Lエンジンのパワーに不足はなく、収納ではフル乗車でもベビーカーが余裕で積めるなど、日常からレジャーまでこなせる。家族でファーストカーとしても乗れる「優等生カー」。燃料消費率は25.2km/L <S DIG-S (2WD)>(JC08モード)。
■ホンダ・N BOX
両側スライドドアとハイルーフで、軽自動車ながら驚異的なスペース効率を誇るのが「N BOX」。子供が立って着替えられるほど天井が高く、足元スペースもゆったり。低床技術を活かしたシートアレンジも多彩で、フルフラット時の大容量はもちろん、3人乗車でも自転車が積めるのが便利。使い道が広がる「優等生カー」。燃料消費率は22.2km/L(JC08モード)。
「エコカー補助金」終了にともない、車の真価が問われはじめている現在。「優等生カー」をはじめとした、各メーカーの製品や販売手法に、今後ますます注目が集まりそうだ。
「車離れ」が進んでいると言われている現在だが、自検協のデータによると、乗用車の総計台数は、実は年々増加傾向にあるという。特に今年は、「エコカー補助金」の延長により自動車販売台数は例年以上に大きく増加し、自動車業界は大いに盛り上がりを見せた。
レポートではまず、2012年に自動車を購入した20~60代男女1,000名を対象に実施した調査結果を紹介。現在の「自動車選び」の動向を分析している。
まず、「購入した車のボディタイプ」については、「軽自動車」(26.8%)、「コンパクトカー」(26.1%)に人気が集中。特に、若い女性から大きな支持を得ているという。
これについては、近年、燃費・性能・デザイン等にすぐれた軽自動車やコンパクトカーが多数登場していることが背景にあげられる。先日発表された「2013年次 RJC カー オブ ザ イヤー(国産車)」においては、選出された6車種のうち、実に5車種が「ワゴンR」や「ミラージュ」などの軽自動車・コンパクトカーであった。
「車の購入のタイミング」としては、「2月」(20.5%)、「3月」(30.9%)、「4月」(16.9%)という回答が多い結果に。2012年2月と言えば、「エコカー補助金」が新制度となって復活することが発表された月。補助金復活の発表後、すぐに購入を検討しはじめた人が多いと推測できる。一方で、「エコカー補助金」が9月に終了して以降に車を購入した人の割合は、「10月」が0.6%、「11月」が0.5%にとどまっている。
また、「購入した車を選ぶ際に重視した点」を聞いたところ、「燃費の良さ」をはじめ、「外観」(52.0%)、「車体の大きさ」(45.4%)、「運転のしやすさ」(43.7%)、「維持費」(37.4%)、「車内の広さ」(37.3%)、「本体価格の安さ」(36.8%)、「乗り心地」(28.0%)など、さまざまな回答があがった。さらに、これらのポイントの「バランス」も重要なようで、「車を選ぶ際、重視している項目がバランス良く満たされていることが決め手になりましたか?」という質問には、91.8%が「なった」と回答。現代の車選びにおいては、1つのポイントが突出している車よりも、気になる要素をバランス良く満たした車、言わば「優等生カー」が支持されていると言えそうだ。
さらにレポートでは、自動車評論家・まるも 亜希子氏への「自動車選び」の最新動向に関するインタビューも紹介している。
まるも氏によると、「エコカー補助金」が終了した後、まず販売台数の勢いが落ち着いたのは「エコカー減税」の対象外、もしくは減税率が低いモデルだという。逆に、がぜん注目を集めたのは、車両価格がリーズナブルでありながら燃費が良く、減税の恩恵も大きく、広さや使い勝手を備えたコンパクトカーや、室内空間が魅力の軽自動車だ。
『(これらの車は)補助金がなくても、「エコカー減税」だけで十分にお得感があり、超低燃費で購入後の維持費も抑えられ、毎日の買い物から週末のレジャーまで活躍する広さと便利さを持つ。それらをバランス良く備えたモデルは、単なるエコカーではなく「優等生カー」として、現代人の志向にもあった、新たな人気株となっていると言えます』とまるも氏。中でも、消費者のニーズをうまく捉えて人気を集めている「優等生カー」として、下記の3種類を紹介している。
■三菱ミラージュ
カラフルかつ愛嬌のあるデザインで、室内も広く快適な「ミラージュ」。補助金終了翌月も、多くの車種が売上を落とす中、コンパクトカー(全長:4m未満、エンジン:1~1.3L)販売台数ランキングで3位にランクインしている。国内メーカー初の取り組み「最長10年10万Km特別保証延長」の対象車で、愛着あるクルマに長く安心して乗れるのも嬉しい。燃料消費率はガソリンエンジン登録車トップの27.2km/L <G/Mグレード>(JC08モード)。
■日産ノート
コンパクトな見た目から想像するよりも、ずっと広々とした室内空間で、インテリアやシートの質感にもこだわっている「ノート」。1.2Lエンジンのパワーに不足はなく、収納ではフル乗車でもベビーカーが余裕で積めるなど、日常からレジャーまでこなせる。家族でファーストカーとしても乗れる「優等生カー」。燃料消費率は25.2km/L <S DIG-S (2WD)>(JC08モード)。
■ホンダ・N BOX
両側スライドドアとハイルーフで、軽自動車ながら驚異的なスペース効率を誇るのが「N BOX」。子供が立って着替えられるほど天井が高く、足元スペースもゆったり。低床技術を活かしたシートアレンジも多彩で、フルフラット時の大容量はもちろん、3人乗車でも自転車が積めるのが便利。使い道が広がる「優等生カー」。燃料消費率は22.2km/L(JC08モード)。
「エコカー補助金」終了にともない、車の真価が問われはじめている現在。「優等生カー」をはじめとした、各メーカーの製品や販売手法に、今後ますます注目が集まりそうだ。