食欲がなくても、一日三度の食事はとりあえず食べておくという人、多いのでは? しかし医学博士の石原結實さんによると、「一日に3回の食事」が定着したのは近年のことなのだとか。
「現代人の多くは食べ過ぎ。食べ過ぎると、体内で老廃物や余剰物が発生し、処理しきれないものは血液に溜まります。すると、血液が汚れて循環が悪くなり、体が冷えてしまうのです。ですから、食欲がないときは無理に食べる必要はありません。特に起床直後の体は、前日の最後の食事からなにも食べていない“断食明け”の状態。固形物の食事は体にとって負担なのです」(同)
けれど、朝食をしっかり食べないと、体が冷えてしまうのでは?
「そんなことはありません。食事をすると食べものを消化・吸収しようと、体中の血液が胃と小腸に集まり、筋肉やほかの内臓などに流れる血液が少なくなります。体温の4割は筋肉から作られるので、筋肉中の血液量が少なくなると熱の生産量が落ち、体温が下がってしまうのです」(同)
ただし、脳や細胞を目覚めさせるためには、エネルギー源となる糖質を摂ることが必要なのだとか。
「朝は固形物を避け、糖質を摂る“プチ断食”がおすすめ。“ショウガ紅茶”と“リンゴ&ニンジンの生ジュース”がいいですよ」(同)
ショウガ紅茶は温かい紅茶にショウガのすりおろしと黒糖(またははちみつ)を入れたもので、生ジュースは、リンゴとニンジンをジューサーにかけたもの。ショウガと紅茶、ニンジンには体を温める作用があるそう。
「ただし冷えがひどい場合、ニンジンを生で摂るとよけい冷えてしまうことがあります。冷えがひどい人は、ショウガ紅茶だけにしましょう。また、便秘や下痢に悩んでいる人には、プチ断食がおすすめ。便秘や下痢になるのは、自分の胃腸の消化能力を越えて食べているため。すると、それを処理しようと腸に血液が集まるため、より体が冷えやすくなるのです。プチ断食をしつつ、普段の食事でもよく噛むことを心がけて」(同)
朝、プチ断食をしたら、昼はそばなどの麺類がおすすめ。夜は好きに食べてもいいけれど、「もう少し食べられる」と感じる“腹八分目”でやめておくことが大切。年末年始の食べ過ぎで胃腸がお疲れ気味のときこそ、プチ断食で冷えを防止してみて。
医学博士。イシハラクリニック院長。難病の食事療法で有名なスイスのベンナー病院、モスクワの断食療法病院、長寿地域のコーカサス地方(グルジア共和国)で自然療法を研究。漢方薬、自然療法などを用いた独自の療法を行っている。テレビや雑誌、講演会等でも活躍中。「温め美人プログラム」(WAVE出版)、「生姜力―病気が治る!ヤセる!きれいになる!1週間で効く8つの活用法!」(主婦と生活社)など、270冊以上の著書がある。
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けれど、朝食をしっかり食べないと、体が冷えてしまうのでは?
「そんなことはありません。食事をすると食べものを消化・吸収しようと、体中の血液が胃と小腸に集まり、筋肉やほかの内臓などに流れる血液が少なくなります。体温の4割は筋肉から作られるので、筋肉中の血液量が少なくなると熱の生産量が落ち、体温が下がってしまうのです」(同)
ただし、脳や細胞を目覚めさせるためには、エネルギー源となる糖質を摂ることが必要なのだとか。
「朝は固形物を避け、糖質を摂る“プチ断食”がおすすめ。“ショウガ紅茶”と“リンゴ&ニンジンの生ジュース”がいいですよ」(同)
ショウガ紅茶は温かい紅茶にショウガのすりおろしと黒糖(またははちみつ)を入れたもので、生ジュースは、リンゴとニンジンをジューサーにかけたもの。ショウガと紅茶、ニンジンには体を温める作用があるそう。
「ただし冷えがひどい場合、ニンジンを生で摂るとよけい冷えてしまうことがあります。冷えがひどい人は、ショウガ紅茶だけにしましょう。また、便秘や下痢に悩んでいる人には、プチ断食がおすすめ。便秘や下痢になるのは、自分の胃腸の消化能力を越えて食べているため。すると、それを処理しようと腸に血液が集まるため、より体が冷えやすくなるのです。プチ断食をしつつ、普段の食事でもよく噛むことを心がけて」(同)
朝、プチ断食をしたら、昼はそばなどの麺類がおすすめ。夜は好きに食べてもいいけれど、「もう少し食べられる」と感じる“腹八分目”でやめておくことが大切。年末年始の食べ過ぎで胃腸がお疲れ気味のときこそ、プチ断食で冷えを防止してみて。
医学博士。イシハラクリニック院長。難病の食事療法で有名なスイスのベンナー病院、モスクワの断食療法病院、長寿地域のコーカサス地方(グルジア共和国)で自然療法を研究。漢方薬、自然療法などを用いた独自の療法を行っている。テレビや雑誌、講演会等でも活躍中。「温め美人プログラム」(WAVE出版)、「生姜力―病気が治る!ヤセる!きれいになる!1週間で効く8つの活用法!」(主婦と生活社)など、270冊以上の著書がある。
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